PEOPLE

社員インタビュー

結婚式の素晴らしさを伝えたい。これからも現場の最前線で。

株式会社ディアーズ・ブレイン エグゼクティブウエディングプロデューサー井上 志織2008年入社
PROFILE

2008年の入社以来、ウエディングプロデューサーとしてキャリアを重ね、入社4年目にシニアウエディングプロデューサー、アライアンス事業室を経験したのち、入社13年目にエグゼクティブウエディングプロデューサーに。GOOD WEDDING AWARD2024グランプリ、社内のプランニングコンテスト「Best Smile AWARD」では殿堂入り。現在は司会業にも挑戦中。

ウエディングプロデューサー兼
司会者への挑戦。

ウエディングの世界に飛び込んで、十数年。これまで数えきれないほどたくさんの結婚式を担当し、たくさんの人生に寄り添ってきました。おふたりのこれまでの歩みをお聞きすることで、その人生を疑似体験させていただける。こんな贅沢な仕事は他にないと思います。ウエディングプロデューサーの仕事が、自分の人生も豊かにしてくれる。そう心から思えるからこそ、この仕事にキャリアをかけて、恩返しをしたいと思うようになりました。現在は、社内外への発信や仕事領域を拡大していることを評価していただき「エグゼクティブウエディングプロデューサー」としてお客様のスマイル(結婚式)を担当しています。お客様のご結婚式をプロデュースするだけでなく「司会者業」にもチャレンジしているのが、社内でも私ならではの挑戦です。現役のウエディングプロデューサーが司会まで務めるのは、業界でも稀だと思います。けれども、あえて挑戦したいと思ったのは、新郎様新婦様のことを誰よりもよく知っている私だからこそ、ゲストの皆様に届けられる言葉があると思ったから。せっかくお打合せで伺った想いも、ゲストに伝わらなければ意味がない。司会業を始めたことで、当日ゲストにお会いするのが本当に楽しみになって、「やっと会えた!」「あの人が新婦様の親友の〇〇さんだ!」と、ゲストお一人おひとりをこれまで以上に大切にお迎えすることができるようになりました。また、新郎様新婦様の想いを届けきるために、おふたりの想いをさらに深く汲み取れるようになりました。当日をつくりあげるプロセスに誰よりも深く携わり、スマイル(結婚式)当日には「言葉」を使って空間を司る。どちらも経験することは学びの宝庫だと思っています。

これまでの人生を肯定し、
絆を強くする時間。

結婚式は、結婚を祝福するだけでなく、おふたりの人生を振り返る機会。今おふたりが幸せなのは、こんな過去があったから。そんなふうにこれまでの人生を一つひとつ肯定することが、これから先の幸せにつながっていく。その想いを強くしたきっかけは、入社8年目に担当したスマイル(結婚式)でした。結婚式を通して、新郎様新婦様だけでなく、ご両親の絆を強く結ぶことができたスマイル(結婚式)でした。おふたりの人生をヒアリングしていく中で、新婦様がご両親の不仲について、ぽろっとお話しされたのです。何気ない一言ではありましたが、新婦様の口ぶりからご両親のことを気にされている様子が伝わってきました。ヒアリングを重ねる中で分かったのは、昔お父様からお母様にバラをプレゼントしたことがあり、そのことをお母様がとても喜ばれていたということ。そこで、おふたりの結婚式の中で、お父様からお母様へ昔渡したバラと同じ色のバラを渡す演出を提案しました。挙式後、新婦様から連絡が入って「今までならあり得なかったんですけど、うちの親、あのあと一緒に買い物に行くようになったんですよ」と嬉しいお声をいただきました。新郎様新婦様の夫婦の絆もそうですが、おふたりにとって大切な家族の絆を結び直すこともできる。結婚式を挙げることで、おふたりとその家族のこれからの人生を、ほんの少しでも明るくすることができるかもしれない。この経験を経て、結婚式の本当の価値を再認識できたように思います。この経験をより多くの人に伝えたいと、このスマイルはリクルートブライダル総研主催の結婚式プランニングコンテスト「GOOD WEDDING AWARD」にもエントリーし、多くの業界関係者へ発信する機会をいただきました。社内だけではなく社外での挑戦の場を後押ししてくれることもまた、この会社の魅力だと思っています。

嘘偽りなく、胸を張れる仕事を。

この年の「GOOD WEDDING AWARD」は準グランプリという結果に終わりましたが、ウエディングプロデューサー歴16年目、3度目に出場した際にはグランプリを受賞することができました。社外のアワードで評価をいただいたことは自信につながり、キャリアの大きな節目になったと感じています。結婚式にのめり込み、最前線で走り続けてきましたが、ここまでの道のりは決して順風満帆ではありませんでした。むしろ、つまずいて、その都度悩みながら乗り越えてきたことのほうが多かったように思います。1年目の頃は、自分の力不足でお客様にご満足いただけず、接客すること自体が怖くなったこともありました。でも、そんな私を救ってくれたのは、あるお客様からの一通のお手紙でした。「おっちょこちょいだけど、一生懸命な姿に励まされた。だから、あなたに最後までお願いしたいと思った」。その言葉で、私はうまくやろうとしなくていい、一生懸命に向き合ってさえいれば、その熱意はお客様に必ず届くのだと学びました。キャリアを重ねた今もなお、器用にやろうとするのではなく、お客様に対しても自分に対しても嘘偽りなく一生懸命だと胸を張って言えるかどうかが、私の仕事の指針となっています。新郎様新婦様の想い、ゲストの想い、関わるすべての人の想いを形にしていく。ウエディングプロデューサーの道に、終わりはありません。これからも、現役ウエディングプロデューサーとして、司会者として、懸命にこの道を極めていきたいと思っています。