PEOPLE

社員インタビュー

その人の輝きを、 ドレスで解き放つ。

株式会社ディアーズ・ブレイン ドレススタイリスト宝木 夏未2015年入社
PROFILE

2015年に新卒入社。ウエディングプロデューサーを経験した後、ドレススタイリストにキャリアチェンジ。現在はTHE MEETS MARINA TERRACEにてチーフスタイリストを務める。お客様の個性を引き出すドレス提案に加え、自社ブランド「chouette!」の新作ドレスの企画にも携わり、ブランド成長にも貢献している。

働く環境も、チームでつくる。

ダンスに夢中になった学生時代。仲間と呼吸を合わせ、ひとつの舞台をつくりあげる。その過程がたまらなく好きでした。人と力を合わせて何かを生み出す喜びを、社会に出ても味わいたい。そのような想いで就職活動をしていたとき、友人から「ダンス経験者を積極採用している」と聞いたことがきっかけで、ディアーズ・ブレインに出会いました。結婚式という特別な一日を支える仕事は、きっとダンスと同じように、チームでつくるものに違いないと直感しました。選考を受けるなかで、ディアーズ・ブレインの温かな社風に惹かれ、迷わず入社を決意。最初はウエディングプロデューサーとして現場を経験し、その後、もっと一人ひとりに深く寄り添いたいと思うようになり、ドレススタイリストへキャリアチェンジしました。しかし、家族の転居を機に一度キャリアに区切りをつけることに。それでも「ウエディングの仕事が好き」という想いは変わらず、出産・育児を経て2022年に復職。最初は時短勤務での再スタートでしたが、担当できるお客様の数やかけられる時間にも制限があることに歯がゆさを感じ、家族とも相談しながらフルタイム勤務へ移行しました。また、家族だけでなく病児保育やベビーシッターの利用支援など、会社の充実した制度にも支えられました。そして、なにより嬉しいのは、周囲の仲間たちの温かいサポートです。保育園から連絡が入った際も「お迎えですか?」「これやっておきましょうか?」と気遣ってもらえる。そのような働きやすい環境を、みんなで創りあげてくれたからこそ、私は今も、大好きなこの仕事を続けられています。

たった一着が、
誰かの背中を押すことがある。

結婚式。それは人生で、最も自分らしく輝ける瞬間だと思います。でも、誰もが最初から明確なイメージを持っているわけではありません。「ドレス、似合うかな」「私なんかが着てもいいのかな」。そのような自信のなさを抱えて来店される方も少なくないんです。以前担当した新婦様も最初はそうでした。「普段おしゃれもしないし、ドレス姿の自分なんて想像できない」とぽつり。試着のときも遠慮がちに、「派手じゃないものを…」「無難なデザインで…」と控えめな言葉ばかり。でも私は、その方がもつ透明感や柔らかな雰囲気に惹かれ、もっと引き出せる魅力があると感じました。思い切って、ふんわりと柔らかなチュール素材のドレスをご提案したところ、少し戸惑いつつも袖を通してくださいました。試着室のカーテンが開いたその瞬間、新婦様の表情がぱっと明るく変わったことが今でも忘れられません。嬉しそうな笑顔で試着を重ねるうちに表情が生き生きとしていき、「こんなドレスも着てみたい」とご自身からリクエストをくださるようになりました。最終的に選ばれたのは、最初のお打合せでは想像もしなかった華やかな一着。「まさか自分がこれを着るなんて…」と驚きながらも、とても喜んでくださいました。その姿を見て、「スタイリストは、ただ服を選ぶだけではない」と改めて強く感じました。本人さえ気づいていないその人の美しさに気づき、伝え、自信を持ってもらうこと。それこそが私の使命なのだと思った瞬間でした。

ドレスをつくる。世界の舞台に立つ。
スタイリストを超えた挑戦。

ウエディングドレスとカラードレス、それぞれ100着以上という豊富なラインナップを揃えていますが、当社のドレススタイリストの仕事は、スタイリングにとどまりません。新しいドレスやアクセサリーを仕入れたいと声をあげれば、“つくる”こともできるのです。自由に意見を発信できる風土があり、自社ブランド「chouette!」では、全スタイリストが毎年必ず企画書を提出し、「こんなドレスを作りたい」という想いをカタチにするチャンスが与えられています。SNSなどでの市場調査やお客様のリアルな声が、次の一着を生み出すヒントになります。私自身もこれまでに、キラキラと輝くラメ入りのドレスや、トレンドカラーを取り入れたタキシードなど、企画に携わったアイテムが新作として店舗に並ぶ瞬間を何度も経験してきました。自分のアイデアが、誰かの「これが着たかった」に繋がる。その実感が、この仕事をもっと特別なものにしてくれます。また、パリコレクションやミラノコレクションへの出展という、世界を舞台にスタイリングを手がける刺激的なチャンスもありました。想いをカタチにし、自分たちの手でブランドを育てていく。そういった確かなやりがいが、ここにはあります。けれど、どんなに挑戦を重ねても、原点は変わりません。一番大切にしているのは、目の前のお客様一人ひとりと向き合うことです。人生で最も特別な日を迎え、自信を持って新しい一歩を踏み出す。その瞬間に立ち会うとき、私らしく働くことができていると実感します。そして、「宝木さんがスタイリストでよかった」という言葉に、私自身の背中を押していただいている気がするのです。